PROFILE
施設プロフィール
はじまり
「百戦錬磨」のルパンがTCCホースに
●競走馬時代の成績(協力:netkeiba様)
https://db.netkeiba.com/horse/2009103405/→
TV番組や新聞などメディアで紹介され、「百戦錬磨」、「無事是名馬」を体現する競走馬として、大変人気を博したあのルパン君が仲間入りいたしました!
同い年はゴールドシップやジェンティルドンナという世代で、中央競馬にて9年間で100戦を走り切った頑張り屋さん。
準オープンでも大敗することなく活躍してこれたのは、長きに亘る関係者の手厚いサポートでケガや病気ともうまく付き合ってこれたからこそですが、右前の慢性球節炎を抱えており、区切りとなる100戦目下鴨ステークス(4年連続4回出走)も無事に走り切ったところで、”この後も幸せに暮らせるように”という関係者ご厚意によってホースシェルター®での受入れが決定いたしました。
”関係者の想い”での記載のとおり、長年の競走生活の中で人との信頼関係をしっかり築いてきた優しい性格の持ち主で、キャリアを考えても足元や球節も綺麗との診断もあり、この先のセカンドキャリアでもきっと長く活躍してくれると期待できます。まずは歴戦の疲れを癒し、自由で可能性溢れるルパン君の素養が目覚め、その性格に合った牧場との幸せなマッチングできるように、じっくりサポートしてまいります。
どうかルパン君のセカンドキャリアも末永く幸せが続きます様、皆さまのご支援をお願い申し上げます。
※2021年3月17日、福岡大学馬術部に移動しました。
馬術競技、障害競技、どちらでも活躍できるマルチホースを目指して頑張ります!
●ご担当 高橋様よりメッセージ
競走馬引退にあたり担当厩務員の高橋さまからメッセージを寄せていただきました。
『現在は持ち乗り(厩務担当が調教担当も兼ねる)が主流となっていますが、この馬には色々な調教助手、ジョッキーが調教してくれて、皆で大事に育てることができたのが非常に大きく”この馬の厩務担当で本当によかった”』、とコメントを頂いております。
●メッセージ紹介
この度、担当馬のスズカルパンが引退することになり、TCCの仲間入りをさせていただくことになりました。元担当馬が元気に余生を過ごしているのを見れることはすごく幸せなことだと感じています。
スズカルパンは2011年9月10日にデビューして、2020年5月2日の下鴨Sを最後に引退することになりました。4年連続出走の下鴨Sでハンデ戦ということもあり初めての51キロでした。
ジョッキーを探すにあたり調教師が私に任せてくれたので、現役最年長11歳のスズカルパンに最年少の泉谷楓真君にお願いしました。私の中でなんとなく、この馬には次世代のジョッキーに体感してほしかったからです。スズカルパンのデビュー年、泉谷君は9歳だったらしいです。(笑)
100戦目を達成できたことに関しまして、改めて、馬主さん、獣医さん、装蹄師さん、東海馬匹さん、厩舎スタッフ、そして何よりファンの皆様には感謝申し上げます。
いつも思うのですが競馬サークルはこういう方々の中で成り立っています。(強く言いたい)
先日引退したケントオーも、今回引退するスズカルパンもそうなんですが、私の方が色々勉強になりました。人間は馬のためにあれをしようこれをしようと思うのですが、結局答えは馬が教えてくれます。馬が先生だから…。
そして、角居先生やTCCの山本さんの活動を知るまでは、正直、引退馬のことをそれほど深く考えていませんでした。でも、心の奥底ではもやもやしていたのにどこか避けてた気がします。
知人が言っていた『一頭の馬を助けても世界は変わらないけれど、その一頭の世界は永遠に変わるだろう』という言葉には感銘を受けました。それが元担当馬ならなおさらです。
走るために生まれてきてくれた競走馬に感謝ですね。
スズカルパンありがとう。
JRA厩務員 高橋様より