PROFILE
施設プロフィール
はじまり
ザダルがTCCホースへ仲間入り!
●競走馬時代の戦績(協力:netkeiba様)
https://db.netkeiba.com/horse/2016104772/
※外部サイトへジャンプします
2021年のエプソムカップ、2022年のスポニチ賞京都金杯と重賞レースで2勝をあげたザダルでが、右前種子骨靱帯炎との診断が下り、引退することとなりました。
山あり谷ありの競走馬生活でしたが、怪我をしても何度も復活し、見事な走りをみせるその勇姿に励まされたファンも多いのではないでしょうか。
まだまだこれから...もう一度G1に...とファンの期待も大きかったことと思います。
引退後のセカンドキャリアについては、管理をされている大竹調教師から相談があり、TCCホースへの仲間入りが決定しました。
今後は、岩手県八幡平市にある「ジオファーム・八幡平」にて、まずは怪我の療養に専念し、ゆっくりとセカンドキャリアの形を探っていきたいと思います。
今までザダルを応援してこられたファンの方々にも、そしてはじめましての皆さまにも、これからの彼の馬生を一緒に応援していただけますと嬉しいです。
大竹調教師からコメントが届きました!
管理をしていました大竹調教師からコメントが届きました。
※以下、原文のまま紹介させていただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どの競走馬も引退の日を迎えなければなりません。その日は突然訪れることもあれば次世代に子孫を残す為やその他のセカンドキャリアへ移る為に我々関係者が引退する日を決定します。
彼の場合、突然の引退を避けることが出来たのでしょうが右前肢の故障による不本意な形で引退を決定せざるを得なくなってしまいました。振り返ってみると彼の競走馬としてのキャリアは波瀾の連続でありそしてこの右前肢との戦いでもありました。
2歳の夏、右前肢のオステオコンドローマ(骨軟骨腫)の除去手術をすることになりデビューがずれ込み暮れの阪神の新馬戦に決定。しかし競馬場へ向かう馬運車で暴れて怪我をしてしまい出走取消。それでも仕切り直しとなった年明けの中山で新馬戦を勝ってくれました。
ダービートライアルのプリンシパルステークスでは、直前に雹(ひょう)が降ってサスペンデッド(当日の東京競馬は10R以降が中止)となり翌週にスライド。勝つことはできましたがダービーまでレース間隔が2週間に短縮したこと、オステオコンドローマの影響なのか右前膝裏の張りもあって、優先出走権を行使せずダービー出走を諦めることになりました。
その後は勝てないレースがしばらく続くことになるのですが、翌年の夏、新潟で行われた関越ステークスで久しぶりに勝利を挙げることができました。その強い勝ちっぷりは秋競馬の大舞台でも活躍するだろうと想像してしまう程のパフォーマンスでした。しかし秋緒戦の毎日王冠(5着)に出走後、右前球節の状態が芳しくなくクリーニング手術をすることに。
そこから復帰戦となったのは翌年のエプソムカップ。8ヶ月のブランクを感じさせない強い復活劇を演じ初重賞制覇。
その後好条件が揃った金杯ではスタートで出遅れながらも最後に鋭い末脚を使って重賞2勝目を飾ったのですが、その他のレースでは馬場状態や斤量に泣かされ思うような結果が出せませんでした。
この様に浮き沈みの激しいキャリアを積んできた彼は、富士ステークス出走を目指して調整してる最中右前肢の歩様に違和を認め経過を観察していたのですが、右前種子骨靱帯炎の診断が下り現役引退が決まりました。
これまでの彼のキャリアは厳しい時期がありながらも復活する姿を何度も見せてくれたように、引退しても何かみんなを感動させるようなセカンドキャリアを積んでいってくれるような気がしています。馬は僕らの想いに敏感に反応する生き物です。彼が健やかに末永く過ごせるよう皆様の想いをいただければと願っております。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー