ウマシェア
2022.11.23
昨日発表がありご存じの方も多いと思いますが、JRAで重賞2勝をあげたザダルが残念ながら怪我で競走馬生活を引退することとなり、管理する大竹調教師から相談があり、TCCホースへ仲間入りすることになりました。
少しイレギュラーな形ですが、TCCホースのベルーフが余生を過ごしていますジオファーム八幡平(岩手県八幡平市)に入厩し、怪我の様子を見ながら今後の活躍の形を探していこうと思います。
基本的にTCCホースの預託料は各馬ごとのオーナー会費から捻出していますが、今回はオーナー口数が集まる前から繋養先に入厩する形になります。
したがいまして、大竹調教師及びジオファーム様のご協力を得ながらのオーナー募集開始となります。
大竹調教師からコメントをいただきました。
本当に胸が熱くなる思いで、多くの方にザダルの今までとこれからを共にしていただけますと嬉しいです。
「どの競走馬も引退の日を迎えなければなりません。その日は突然訪れることもあれば次世代に子孫を残す為やその他のセカンドキャリアへ移る為に我々関係者が引退する日を決定します。
彼の場合、突然の引退を避けることが出来たのでしょうが右前肢の故障による不本意な形で引退を決定せざるを得なくなってしまいました。振り返ってみると彼の競走馬としてのキャリアは波瀾の連続でありそしてこの右前肢との戦いでもありました。
2歳の夏、右前肢のオステオコンドローマ(骨軟骨腫)の除去手術をすることになりデビューがずれ込み暮れの阪神の新馬戦に決定。しかし競馬場へ向かう馬運車で暴れて怪我をしてしまい出走取消。それでも仕切り直しとなった年明けの中山で新馬戦を勝ってくれました。
ダービートライアルのプリンシパルステークスでは、直前に雹(ひょう)が降ってサスペンデッド(当日の東京競馬は10R以降が中止)となり翌週にスライド。勝つことはできましたがダービーまでレース間隔が2週間に短縮したこと、オステオコンドローマの影響なのか右前膝裏の張りもあって、優先出走権を行使せずダービー出走を諦めることになりました。
その後は勝てないレースがしばらく続くことになるのですが、翌年の夏、新潟で行われた関越ステークスで久しぶりに勝利を挙げることができました。その強い勝ちっぷりは秋競馬の大舞台でも活躍するだろうと想像してしまう程のパフォーマンスでした。しかし秋緒戦の毎日王冠(5着)に出走後、右前球節の状態が芳しくなくクリーニング手術をすることに。
そこから復帰戦となったのは翌年のエプソムカップ。8ヶ月のブランクを感じさせない強い復活劇を演じ初重賞制覇。
その後好条件が揃った金杯ではスタートで出遅れながらも最後に鋭い末脚を使って重賞2勝目を飾ったのですが、その他のレースでは馬場状態や斤量に泣かされ思うような結果が出せませんでした。
この様に浮き沈みの激しいキャリアを積んできた彼は、富士ステークス出走を目指して調整してる最中右前肢の歩様に違和を認め経過を観察していたのですが、右前種子骨靱帯炎の診断が下り現役引退が決まりました。
これまでの彼のキャリアは厳しい時期がありながらも復活する姿を何度も見せてくれたように、引退しても何かみんなを感動させるようなセカンドキャリアを積んでいってくれるような気がしています。馬は僕らの想いに敏感に反応する生き物です。彼が健やかに末永く過ごせるよう皆様の想いをいただければと願っております。」
●ザダルのオーナーお申込みはこちらから
https://tcc-japan.com/umashare/horse/detail/?id=1082
※新規オーナー特典が始まります!
https://tcc-japan.com/news/detail/?id=262
●繋養先:ジオファーム八幡平
岩手県八幡平市松尾寄木第1地割1483
https://geo-farm.com/
※近日中にノーザンファーム空港からジオファーム八幡平に移動予定。